いよいよ帰国の日となりました。最後の朝食は、土司(トースト)と西瓜牛奶(スイカ牛乳)。この○○(梨とか、葡萄とか、マンゴーとか、果物名が入る)牛乳と言う飲み物は、予めサイコロ状に切って冷凍されている果物を、牛乳と一緒にミキサーにかけ、シャーベット状にした物。暑い台湾にはもってこいの飲み物だ。ちなみにトーストも一応台湾オリジナルで、注文の仕方によっては怪しい具材を入れてくれる。
お世話になったホテルに別れを告げ、國光客運(国光客運)のバス乗り場へ。台北車站(台北駅)から西に少し歩いたところに専用のバスターミナルがあり、台北凱撒大飯店Caesar Park Taipeiからは地下に潜ることなく辿り着ける。帰りは急ブレーキを踏まれることもなく、台北桃園国際空港に無事到着。相変わらずの空港4時間前行動で、14時50分出発予定なのに、まだ11時ちょい前。目的の便の搭乗手続きは、まだ始まっていない。空港内を散策、派手な空港ではないが、台湾各地のお土産物は網羅されているので、買い忘れてもまあなんとかなりそうです。
12時になり、搭乗手続き開始。荷物を預け、エバー航空(長榮航空公司)EVA Airwaysのハローキティ搭乗券を受け取る。帰りの便は、ハローキティジェットを予約したのだが、なんと、搭乗券からしてキティちゃんの図柄。
昼飯は、カフェで菓子パン。空港内には“なんちゃって夜市”が作られていて、そこそこ台湾気分が味わえるようになっているが、何処かやはり“なんちゃって”な感じで気分が乗らなかったので、台湾最後の食事は軽く済ませた。どうせ飛行機に乗ったらすぐにご飯だ。
搭乗ゲートへは、キティちゃんの立て看板がご案内、「夢の王国へようこそ、ゲートC3で待ってるよ」。最初に有ったのは育嬰室Nursery Room。ベビーベッドやおむつ交換台が用意された幼児のための部屋が、ピンクを基調にしたキティちゃん装飾でまとめられている。対象年齢から言って、子供よりも親が喜びそう。そしてその先にはサンリオギフトショップ。搭乗直前、「Last 5 minutes for shopping」をキャッチフレーズに台湾限定キティちゃんグッズを買わせようという作戦だ。そしていよいよゲートC3、なんか、凄い事になってる。そこはまるで遊園地か、ゲームセンターか。一角には滑り台のある遊戯コーナーも。待合い席も猫、猫、猫。色々な空港を見てきたが、ここまでぶっ飛んだ設備は初めてだ。エバー航空に乗らなくても搭乗ゲートまでは行けるので、台湾観光最後の目玉として、お薦めです。
搭乗開始。内装はそれほど“キティちゃん”して無いが、テレビモニターではサンリオキャラクターが歌い踊っている。14時50分、帰りの便も定刻には既にゲートを離れて滑走路へ。例年になく、のんびりとした、無計画な旅行であったが、無事終了。“加害者”として歴史に関わってきた国の者としては複雑な思いがあったが、美味しい食事と、親切な人々に助けられ、楽しい旅となりました。そして思っていた以上に親日的な雰囲気、それ以上に日本に対する憧れのようなものが感じられたのは驚きだった。日本は、もっと、この国を大切にしなければならない。
それにしても、キティちゃんアイスは、甘過ぎだなあ。
06/28 end
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