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2007canada 07/12
 4時半起床、フレンチ・クォーターFrench Quater(フランス系住民居住地域)が朝焼けに染まる。帰国の日となってしまった。ホテルの朝食を堪能したかったが、時間が無いのですぐにタクシーで空港へ向かう。とらえどころのない……3日で飽きてしまいそうな……ウィニペグWinnipegの街ともお別れ。

 成田までの搭乗券をもらい、スーツケースを預け入れるともう何もすることはない。ティム・ホートンズTim Hortonsのホットチョコレートを飲みながら、時間が過ぎるのを待つ。8時10分、珍しく時刻表どおりにゲートを離れ、まずはバンクーバーVancouverまで、3時間の旅。朝食は何かなあ?楽しみにしていたら、マクドナルドのカウンターに置いてあるメニューのような物を渡される。なんと、朝食は有料で、欲しい人は現金払いで注文しなければならない。がっかりだよっ。文句を言いながらもマフィンを注文、美味しくいただく。

 順調な飛行で、9時前(バンクーバー時間)には到着。矢印に従い国際線ロビーへ向かうと、いつのまにか成田行きの搭乗口まで到着。出国手続きは無い(パスポートの出国印も無い)。ウィニペグから一緒だったカナダ人もそのまま通過してきたようで、って事はカナダ人も出国手続きが無いって事か?

 今回、「『テロ対策』の対策」の為に、ニューバランスの“踵を踏むためのシューズ”MW100……普段はスニーカーとして、機内ではスリッパ感覚で履ける画期的なシューズだ……を準備していたが、空港で一度も靴を脱がされた事は無かった。テロにおびえ、何時間も列を作り、靴もエックス線検査を通す厳重な審査を実施している英米の空港……毎日何100万もの人が、無駄な時間と精神的な苦痛に耐えている……に比べ、なんと平和な事だろう。

 そんな空港で、唯一厳しい検査が行われていたのが、アメリカからの入国ゲート。銃社会、“自由の国”犯罪大国のアメリカは信用していないらしい。バンクーバー空港のロビーは、国際線、国内線、アメリカ線に分かれていて、アメリカ側から来た人は、完璧なまでのボディーチェックを受けていた。ネクタイを外され、ワイシャツの襟の裏まで覗かれていたのは日本からの修学旅行生。

 13時、搭乗開始。帰りの飛行機は最新鋭、ボーイング777-300。全ての座席にオンデマンドの液晶テレビ、100V仕様のコンセント、そして用途不明のUSBポートが付いている。これで成田までの9時間、楽しめる、と思ったが日本語の映画は1本のみ、しかもお馬鹿映画のBlades of Glory。5日前に見たよぅ、もう、エアー・カナダAir Canadaには再三、がっかりだよっ。

9時間後・・・。

 14時30分、無事、成田着。飛行機を降りてすぐの所に搭乗客への連絡用ボードが置かれているが、いつになく多くの名前……数10人以上……が書かれている。何事?かと思ったら、7月としては過去最高の勢力を持った台風4号が九州に接近し、成田からの接続便が多数欠航しているようだ。地球温暖化が進行する中、台風の勢力は、年々大型化する傾向にあるという。極北の町チャーチルでは、ハドソン湾への氷の到達が遅れる傾向にあり、シロクマへの影響が懸念されている。ウォリーとダグラスの笑顔がいつまでも続くように、渋滞で動かないリムジンバスから雨雲を見上げながら考えていた。


07/12 end

Photo
ウィニペグ、早朝puffin ウィニペグ、早朝
ホテルの窓から。
旅先で見つけた変な日本語puffin 旅先で見つけた変な日本語
非常に惜しい、あと一息。日本食レストランなのに、誰か指摘しないのだろうか。
バンクーバー空港puffin バンクーバー空港
トイレもピカピカ。
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