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2005alaska 09/07
出国、アラスカへ

 九州を台風が通過し、各地と羽田とを結ぶ空の便が多数欠航している中、幸運にも関東地方は曇り空を維持している。大荷物で成田エクスプレスに乗り込む。今回は秋深いアラスカでオーロラ観賞を予定しているため防寒のための装備が重くなり、スーツケース2個では収まりきらずボストンバックを抱えての移動。そのため出発時に雨が降る事が最大の懸念であったがまずは順調な出だし。

 15時30分、ノースウェストNW6便はほぼ定刻に成田(NRT)を発ち、まずはアメリカ西海岸のポートランドPortland(PDX)へ向かう。今回の航空券はノースウェスト航空で貯めたマイレージで購入。3ヶ月前からは座席指定も出来るので、最後列の窓側をゲット。この便は通常3−4−3の座席配列だが後方は2−4−2なので、ペアで利用の場合後部座席の方が気兼ねなく利用できるし幾分ゆったりとしている。トイレにも近いし、あ、それからキャビンアテンダントの話し声もよく聞こえる・・・。

 到着は朝なのでなるべく眠るように心がけるが、やはり熟睡には遠い。時折窓の外を見ると正面に北斗七星が鎮座している。地球の自転と同期して飛んでいるので星の動きが遅い。海外旅行経験も7回目ともなると夜間飛行も珍しくはないが、星座がはっきりわかったのは初めてなのでちょっと感動した。オーロラを見る日もこれだけ綺麗な夜空が見える事を祈る。

 途中エンジントラブルが発生し、あえなくアンカレッジAnchorage(ANC)に緊急着陸・・・なんて不謹慎な希望は叶えられず、順調な飛行で同じ日付の午前8時、ほぼ定刻に到着。入国審査へ向かう。座席が最後部だと飛行機を降りるときは当然最後、入国審査も列の再後尾となる。まあどうせ乗り換えなので早く入国してもする事はない。

 30分以上待ってやっと順番が来る。何でそんなに時間がかかるのかと思えば、なんと指紋と顔写真の登録をしている。「はい右手の人差し指を置いてください。次は左手。OK、次は写真を撮ります」。待ちくたびれた怒りを込めて、満面の笑みで写ってやった。

 ポートランドからはアラスカ航空に乗り換えていよいよアンカレッジに向かう。アラスカ航空といえば髭面の親父がトレードマークだが、我々の機体はなんとピーターパンのティンカーベル。なぜかは知らないがアラスカ航空とディズニーが宣伝提携しているようだ。空飛ぶ妖精ティンカーベルのご加護もあり、これまた定刻どおり、13時過ぎにアンカレッジに到着した。

北へ

 アラスカの地に降り立つ。予想していたよりもかなり暖かい。早速ハーツHertzにレンタカーを借りに行く。フォード、エクスプローラー。最悪の場合雪道を走ることを想定して四輪駆動車を予約しておいた。車高が高く眺めがよろしい。おまけに天井が開く・・・こんなもん、使う事あるの?と思ったが、後日これが威力を発揮することになる。まずはアンカレッジ市内にあるアウトドアショップ、REIに向かう。REIでは、オーロラ観賞時の“なんちゃってキャンプ”に備えてお買い物。寝袋、ガスカートリッジ、断熱マット、アルミのマグ。これで極寒のアラスカでも完璧装備だぜ。熊でも何でもかかってこい(嘘です、来ないでぇ)。

 アンカレッジを出て、本日の行程はタルキートナTalkeetnaまで。グレン・ハイウェイGlenn Highway・・・アメリカらしいでっかいハイウェイだ・・・を北上し、ジョージパークス・ハイウェイGeorge Parks Highwayに逸れ、ワシラWasillaの町を過ぎたあたりからアラスカらしい風景が広がるようになる。広大な湿地帯に広がる樹林を切り開いた道路が何処までも続く。野良ムースが飛び出してきてもおかしくない雰囲気だ。

タルキートナ

 3時間弱で無事タルキートナに到着。デナリ登山の玄関口と呼ばれる町で、植村直己が定宿にしていたロッジもある。今日の宿泊はタルキートナ・アラスカン・ロッジTalkeetna Alaskan Lodge。タルキートナの町からは少し外れるが、高台にあるため運が良ければ北米最高峰のマッキンリー山Mt. McKinleyが臨める・・・どうやら今日は運が悪かったようだが。まあマッキンリーが見えなくても、ロビー奥のテラスからの眺めは最高だった。スシトナ川を眼下に、デナリ国立公園Denali National Park & Preserveの山々が見渡せる。

 夕食はホテルのレストランへ。「シェフお薦めオリエンタル料理とライスボール」なる物とアラスカビールを注文。ウェイターは「チキンの照り焼き」だと言っていたが、チキンを含めたくさんの野菜をグリルした物にキッコーマン醤油が付いてきただけの品。“テリヤキ”はアメリカでも料理方法を表す言葉として定着しているようだが、どうも誤解している。まあそれなりに美味しかったけど。アラスカビール(ダーク)はフルーツのような甘い香りがする。量は飲まないのでちょっと癖のある味がちょうど良い。

 深夜、ちょっと散歩に出る。アラスカではアンカレッジでもオーロラを見ることが出来るので、当然より北にあるタルキートナ周辺でも見られるはずだ。しかしオーロラはおろか星も見えないほど曇っている。明日以降の行程を少し心配しながらアラスカ1日目の眠りについた。


09/07 end


Photo
フッド山 Mt.Hoodpuffin フッド山 Mt.Hood
通称、オレゴン富士。
アラスカ航空機puffin アラスカ航空機
なぜかディズニーバージョン。通常の髭親父バージョンはこちら
フォード エクスプローラーpuffin フォード エクスプローラー
マッキンリー・シャレー・リゾートを背景に。乗り心地は良いが、アクセルが重い。まあほとんどオートクルーズなので問題は無い。
テリヤキチキンとキッコーマンpuffin テリヤキチキンとキッコーマン
アラスカで野菜が栽培されていると聞くと驚く人もいますが、巨大野菜で有名な産地もあります。
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