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2004tunisia 10/14
空港へ

 帰国の日、今日も規則正しく起床。飛行機に乗るのは夕方だが、観光に行くだけの気力は残っていないので、お昼には空港へ向かった。チェックアウト時、ルームサービスは課金されていたが、ミニバーの利用分が全て抜け落ちている。少なくとも一昨日利用した分は見ているはずだが(清掃時にちゃんと補充されていた)そんな気配はない。シカトしようかとも思ったが、日本人の印象が悪くなるのも嫌なので正直に自主申告。

 ホテルの車で送ってもらう。無口な運転手はレストランのウエイターだ。空港に着くと、カートを押した男が速攻でやってきて勝手に荷物を積み込み始める。どうせチップをせしめる魂胆だろうが−−勝手にしやがれ−−断るのも面倒くさいのでカウンターまで運んでもらい−−1Dあげるからどっか行ってよ−−引き取ってもらった。

 小さな空港なので、一周するのに5分もかからない。フランスまでの便を早い時間に変えてもらおうと思ったが、手持ちのディスカウントチケットは変更不可だった。夕方までもう何もやることがない。数少ない土産物屋を物色。謎のお菓子を購入。後はカフェに居座り時間をつぶすだけだ。

 残ったお金を両替。なんと、日本円への両替は受け付けてくれない。仕方がないので全額ユーロに変換。エールフランスの受付カウンターの先頭に陣取り、速攻でチェックインを終え、出国手続きを済ませる。色々あったチュニジアともこれでさようなら。アフリカ大陸よ、イスラムの国よ、ごめんなさい、もっと勉強してから出直します。

旅の終わり

 ここまで読んでいただいた方は、私がチュニジアという国に対して(正確に言えばチュニジア人に対して)あまり良い印象を持たなかったと思われるでしょう。そのとおりです。しかし、最後にチュニジアという国を弁護させていただくならば、“ぼったくり”に対する心構えは必要だが、“ひったくり”の類に関しては全く心配なかった。怪しそうな人間が近付いてきても、下心ありありな笑顔だが危険を感じたことはなかった。ニューヨークを歩いた時の方がよっぽど緊張した。「ぼったくりに注意」と「ひったくりに注意」。どちらが旅行者にとって過ごしやすいだろうか。少なくとも私が南欧の一部地域に行きたくない理由は治安の問題にある。

 夜の10時過ぎ、シャルル・ド・ゴールCDGに無事到着。日本行きの便を待つ多くの日本人の群れに加わる。いかにも「おフランス帰り」な女性達が多い。23時半、日本に向けて出発。ビデオシステムの調子が悪い。直ぐに送信がストップし、また始めから繰り返したりしている。斜め前の席の人は、「WindowsCE boot Loader v2.7........」で止まっていた。中身は電子手帳なのね。

 夕方の成田に到着。アリタリア航空にドタキャンされたせいで予想以上にお金がかかったし(詳細は省略いたします)、砂漠で遭難しかけるし、チュニジア人は凄いし、反省することの多い旅でした。


10/14 end

Photo
チュニス・カルタゴ空港puffin チュニス・カルタゴ空港
奥に何軒か土産物屋があります。
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