ベルゲン空港9時15分のフライトに合わせて7時過ぎにはホテルを出る。インフォメーションセンターの前で空港行きのバスを待つ。港の朝市では美味しそうな湯気がたちこめている。この町にもう一泊しても良かったかも知れない。そんな気にさせる美しい町だった。
空港でホットドックを食べる。若い男性であったが珍しく全く英語が通じない。それでも控えめな笑顔が素晴らしく気持ちが良かった。
オスロ空港には10時過ぎに到着。11時過ぎ、オスロ駅に到着。ホテルは駅の目の前、クラリオン・ロイヤルホテル、しかもセミスイートルームを予約した。少し早いが問題なくチェックインすることが出来た。お昼ご飯はホテルのバイキングにする。最初に飲み物を注文させられ、ミネラルウオーターを注文した妻であるが、炭酸水が出てきてがっかりしていた。
食後、オスロ市内を散策。オスロ美術館に行く。ここにはあの有名な「ムンクの叫び」が展示されている。しかも入場無料。なんと太っ腹な。さらにカメラの持ち込みが自由。世田谷美術館で長蛇の列に並び次々と押し寄せる人の波に押されながらほんの少しの時間だけ見た、しかもデッサンの「ムンクの叫び」。その本物が目の前にあった。長蛇の列もなく、押し寄せる人もいない、絵の前には数人の人が立っているだけだ。なんと贅沢な時間。他にも教科書で見たことのあるような作品や、ノルウェーの風景を見事に描いた絵画がたくさんあり、充実の一時をすごすごとが出来た。
近くのカフェで休憩。これからどうするか。セーターショップで両親へのお土産を買うことにする。スカンディックホテルの中にあるセーター屋へ。女主人が片言の日本語をしゃべりながら寄ってくる。日本人客が多いのであろう、僕らの他にもサラリーマン風の男が数人、セーターを物色している。「あ、これがいいんじゃない、地味で」などと言いながら。貰う人が可哀想になった。
少し涼しくなってきたのでホテルに戻り着替えた後、晩飯を探して町を歩く。途中女学生風のグループに写真を撮らせてくれと話しかけられる。よくわからないが色々な顔やスタイルをした人々の写真を集めているらしい。笑顔で応じる。なんて油断を見せた好きに荷物を取られることが普通はあるのだろうか。
適当なレストランを探しあぐねた結果デパートの地下街まで来てしまった。各種食料品が山積み。思い立ってここでお土産を購入。インスタントのベルゲンスープと、スープとセットのクラッカーみたいな物。チューブに入ったよくわからない物。何しろノルウェー語が全く読めないためパッケージの絵を見て適当に買う。
歩き回った挙げ句、一軒のピザ屋になってしまった。なんだか味気ないが、いい加減毎日贅沢な物ばかり食べていたのでもう何でもいいやって感じだった。それでも結構美味であった。
08/25 end
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