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2000finland 08/21
 7時起床、ホテルのレストランでバイキング形式の朝ご飯。オートミールを食べる。マリネにした小魚がおいしかった。

 チェックアウトを済ませ、ハーツのレンタカーを借りに行く。ヨーロッパではマニュアル車が一般的らしく、オートマチック車を借りようと思うと結構上のグレードになってしまう。しかもアメリカで借りるのに比べて高い。フォードモンデオのワゴンを2日借りると、使用距離無制限、フルカバーの保険を付けて約4万円となった。これでも日本で電話予約した時に「・・・にお勤めですよね。でしたらコーポレートレイトでご利用いただけます」とのことで半額近くなんだけど。

 まずは、ロバニエミの町が見下ろせる丘に登る。丘の頂上には高級ホテル、ロバニエミスカイホテルがあり、ホテルの屋上から町が見渡せなかなかの眺めだった。ここのホテルは、冬には部屋からオーロラ観測ができるそうだ。

 さていよいよサンタクロース村を目指して北上する。町から10数キロ北、丁度北極圏に入る線上にサンタクロースのオフィス(住んでいる所はまた違うらしい)とサンタクロース郵便局がある。

 少し道に迷ったがなんとか到着。早速サンタクロースオフィスに行く。そこに彼は居た。木の椅子に腰掛けた巨体の男が。白い髭を生やして赤い三角帽を被ったおきまりのスタイルで笑っている。「コンニチハ。元気デスカ?何処カラデスカ?東京?大阪?」と日本語も達者だ。妻が「東京の近く」と答えると「埼玉?群馬?神奈川?・・」。こいつは本物のサンタクロースだ。普通の外人がそこまで地名を知っているはずがない。

 しかし向こうも商売なので記念写真は有料、デジカメで撮影してパソコンからプリントアウト、一枚69マルカ(だったかな)、結構な値段をとられる。別れ際に数少ない覚えたてのフィンランド語で「kiitos(キートス、ありがとう)」と言うとサンタさん大喜びで「Oh!!! Very good. Kiitos!, Kiitos!」と繰り返してくれた。サンタクロースオフィスに付属する土産物屋に居ると先ほどのサンタが出てきた。立ち上がるとこれまたでかい。「元気デスカ?」とにこにこしながら立ち去っていった。

 サンタ村を後にしてラップランドの大地を北上する。すでに昼飯の時間。しかし行けども行けどもレストランなど全くない状態。次の町イバロIvaloまでは240キロ。仕方がないので小さなスーパーに立ち寄り食料を調達することにした。小さな町の、小さなスーパーには店番のおばあさんと近所の常連が居るだけで、英語が通じそうな気配はまるでない。ラップランド式のパン(円形をしたナンの様な物)と歯磨きチューブのようなレバーパテ、それからチーズを買った。車を走らせながら妻が作った即席のサンドイッチを食べる。結構おいしい。

 片側1車線ながら舗装された綺麗な道が続く。殆どの区間は制限時速100キロ、民家が続くところでは80キロとなっている。フロントガラスに叩き付けられる蚊の死体がどんどん増えていくことを除けば快適なドライブ。道の両側にはピンク色の花が咲き誇り、なだらかな丘の森が遠くまで続いている。

 ラップランドをドライブする事の最大の目的は野生のトナカイを見ること。2匹が道端にしゃがみ込んでいるのをついに発見。慌てて車を停め写真を撮る。すぐそばを通り過ぎる車に対しては全く無頓着であるが、カメラを抱えて近づいてくる変な奴にはやはり警戒するらしい。暫くこちらの様子をうかがっていたが、距離を詰めると去っていった。

 5時前にはイバロの少し手前のリゾート地、サーリセルカSaaliselkaに着いた。今夜の宿はサーリセルカ・トゥントゥリホテルTunturi Hotel。近くのスーパーを物色。量り売りの謎のお菓子を大量に購入。今はシーズンオフでホテルのレストランも閉鎖中。バーを兼ねたカフェで食事を取った。キノコスープとグリル料理。結構おいしかったが、部屋に戻りメニューを辞書で確認してみると「猛毒キノコ」スープだった。

 ここのホテルもプライベートサウナ付き。しかし食後にうとうとしていた妻はそのまま起きることなく眠ってしまい、サウナに入らずじまいであった。2日目終了。


08/21 end


Photo
スカイホテルの丘puffin スカイホテルの丘
左はスキーのリフト。でもこの辺の山はなだらかなのでクロスカントリー向きです。
サンタクロース村puffin サンタクロース村
この線から左が北極圏。奥の建物にサンタクロースが居ます。
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