夜中に何度か目が覚めた。目を凝らして窓の外を眺めても暗闇が続くばかり。一度下から足の裏をくすぐられた。なにすんねん。
ハーメルンナに到着する頃にはすっかり目が覚めてしまった。湖のそばに美しい城が見える。ぼちぼち身支度を整える。
ほぼ、8時40分の定刻にヘルシンキ駅に到着。大きなアーチ型の屋根を持つ、如何にもヨーロッパの駅舎。たくさんの通勤客が行き来している。改札がない。トイレには風呂屋の番台のように管理人が居て1人5マルカの料金を徴収している。駅のすぐ横から空港行きのバスが発着している。停車していたバスに乗り込むとほどなくして発車。洗練された町並みをしばし観光。
いよいよフィンランド出国。ノルウェーNorwayのベルゲンBergenへ向かう。フィンランド航空のカウンターで荷物を預けて国際線の出発ゲートへ。ゲートの入り口でパスポートのチェックと携行品のエックス線検査、気が付くと出国が完了していた。パスポートにはフィンランド出国マークが押されている。ここって、検査官1人で全ての出国を取り仕切っているの?
免税店でフィンランドの土産物を購入。僕はゲイシャチョコレート、妻は来たときの飛行機で見た怪しいお菓子の箱を買っていた。
後注)職場に持っていった妻であるが「今年最も衝撃を受けたお菓子」との評価を貰ったそうだ。チコリスの味、恐るべし。
途中、オスロでブローザンス航空Braathensの便に乗り換えてベルゲンBergenに向かう。15時45分発、ベルゲンまでは約1時間。
ベルゲンは雨。空港から町の中心まではバスで30分近くかかった。途中かなりの渋滞。インフォメーションの前でバスを降り、今夜の宿、クラリオン・アドミラルホテルまでは徒歩。小雨が降っているが傘をさすほどではない。ホテルまでは港に沿って数百メートル、対岸には世界遺産のブリッゲンの建物が見える。ホテルに到着すると早速チェックイン。期待していた港側の部屋ではない。残念。
雨の中、散歩に出かける。妻はセーターを買うつもりでいるらしい。早速ホテルの向かいのセーター屋にはいる。小さな店だが品揃えは豊富だ。たくさんある中からノルウェーのスキーチームの2000年公認セーターを選んだ。胸の所に「NORGE2000」と書かれている。恥ずかしながらペアルック。
ベルゲン駅に明日の鉄道の切符を買いに行く。相変わらず雨は降り続いている。到着した時よりも幾分強くなったようだ。駅までは大きな公園を通り抜けていく。真ん中に大きな池がある。
晩ご飯を探して、ブリッゲンに向かう。途中の小さな通りの彩りが、レゴブロックのようで美しい。ブリッゲンの裏通りにあるJCBお薦めのノルウェー料理の店にはいる。世界遺産そのままのようなたたずまいの店で、窓には手作りガラスがはめ込まれ、全て木で出来た壁や骨組みは幾分傾いているような感じを受ける。地ビールを飲みながらのシーフードは格別であった。でもなぜかJCBカードが使えなかったけど。
08/23 end
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