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2001maine 07/30
 4時くらいには目が覚めてしまう。毎度の事ながら時差には悩まされる。7時には朝食を食べに出かけた。ガイドブックで見つけたニューヨーク大学近くのホットドッグ屋へ。地下鉄で移動し、ワシントン公園に寄り道などしながら学生街を通る。着いてみるとあらびっくり、ただのチープな店じゃんって感じ。味も普通であったが妻は気に入ったようだった。

 まだ8時だが自由の女神に行ってみることにした。再び地下鉄に乗り、マンハッタン島の南の端にあるフェリー乗り場に向かう。「地球の歩き方」を見ると9時半からという事だったが、乗り場に着いてみると既に乗船が始まっている。急いでチケットを買い出発間際の混雑した船に乗り込む。

 15分ほどで、自由の女神が鎮座……立ってるけど……している島に到着。我先にと飛び出していく人々を横目に、ビデオを撮りながらのんびり歩いていると、すでに自由の女神の下には長蛇の列ができていた。なんてこったい。

 女神の体内……ひょっとして胎内巡りってこと?……は大混雑のため、クラウン(王冠)まで約2時間かけ350段(だったかな)の階段をぞろぞろと登っていく。さすがにでかい。鎌倉の大仏など比ではない。奈良の大仏が立ち上がれば勝負ができるかも知れないが。しかし冷房が効いていて涼しい。螺旋階段をぐるぐると昇っていると輪廻転生な感じがして、なんだか意味もなくありがたみを感じてしまう……てな事を思うのは東洋人だけか。

 なんて事を考えているうちに冠に到着。しかしそこは予想外に狭い空間だった。みんな腰をかがめて小さな窓から外を見ているが、マンハッタンとは方角が違うせいもあり大した物は見えない。写真を数枚撮っただけですぐに退散。登りはゆっくりだったので気にならなかったが、一気に下ると膝がガクガクになってしまった。

 マンハッタン島に戻り、今度は地下鉄でセントラルパークに向かう。公園に着いた頃には既にお昼を過ぎていた。インフォメーションで公園を巡るトロリーバスのツアーについて問い合わせると、なんと3年も前に廃止されたとのこと。「地球の歩き方2001年」にもしっかり出ているのになんてこったいpart2。

 公園近くのフーターズHootersで昼食。ここはアンナミラーズをお色気たっぷりにしたような店で、ウェイトレスは皆、半ケツ状態のパンツと肌にぴったりのチビTシャツ。平日の真っ昼間であるが、皆飲んだくれている。僕もビールを注文した。サラダが山盛りで半分以上残してしまった。

 セントラルパークの一角で昼寝。風が涼しい。起きてみると遠くで妻が何かしている。少し疲れた様子。ホテルに戻り、夜遊びに備えて休憩することにする。ちょっと仮眠……のつもりが気がつくと8時をまわっている。げげ、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を予約していたのに寝過ごしてしまった、なんてこったいpart3。

 ショックを引きずりながら晩飯に出かける。サンバSUSHIが気に掛かりながらも、結局デリで総菜を買って済ませる。正体不明な物をたくさん買ってきたが結構美味であった。

 食後はホテルのバーへ。カウンター近くの窓際の席に座る。ジャックダニエルをロックで飲みながらピアノの生演奏に耳を傾ける。至福の一時。すみのテーブルには双子のような老婦人が同じ方向を向いて腰掛け、コーヒーを飲んでいる。窓の外を、犬を連れてジョギング中の人が通りかかる。ホテルのドアマンが親しそうに声をかけて犬を抱き上げていた。映画の一場面にとけ込んだような、素敵な空間であった。


07/30 end


Photo
自由の女神(1)puffin 自由の女神(1)
クラウン(王冠)の中。10人も入ればいっぱいになる。自由の女神への入場には、飛行機に乗るときと同様な荷物チェックと金属探知器検査を受ける。これもテロへの警戒?
自由の女神(2)puffin 自由の女神(2)
内部。見上げたところ。規模は全く違うけど、鎌倉の大仏と同じ雰囲気。
自由の女神(3)puffin 自由の女神(3)
年賀状はこれで決まり。
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