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1px 2003年2月 八ヶ岳
 一年振りの八ヶ岳。八ヶ岳高原ロッジが企画したスノーシュートレッキングツアーに参加した。午後に自宅を出発。長坂で高速道路を降りるがほとんど雪が無く、トレッキングができるのか心配だったが、麓の野辺山あたりから比べても一段高い所(標高約1500m)にあるロッジ周辺はまずまずの残雪だった。

 翌朝9時、ロッジの前に集合。自然観察指導員の油井さんの指示で準備体操。今回のツアーは初心者向で、スノーシューも無料でレンタルしてくれるため、初めての人も多いようだ。靴の履き方から丁寧に教えてくれる。マイ・スノーシューで参加しているのは自分たちだけのようで、結構目立っていた。

 まずは足慣らしにテニスコートまで。当然今は一面雪に覆われている。数日前に雨が降ったそうで、少し堅めの雪。ほとんど沈み込むような事がなく歩きやすい。テニスコートでは、事前に配布されていていた簡単な手引き書を使って、動物たちの足跡や、この時期に見られる野鳥についての説明をしてくれる。この後も時々立ち止まってはこのあたりの植層や珍しい木の説明があり、自分たちだけで歩いた去年とはまた違って楽しかった。

 大きな山梨の木がある広場で休憩。見慣れているはずの油井さんも珍しいと言うほどの快晴の空に、白い八ヶ岳がくっきりと浮かび上がっている。寒くもなく、暑くもなく、絶好のトレッキング日より。

 ロッジに戻り昼食の後、午後は別荘地の上の方にあるヘリポートのコース。より自然が濃くなったような感じで、そこかしこにウサギの足跡と糞が見られた。午前に比べて急な坂をパタパタ・・・と音がするわけではないが、スノーシューを履いているとそんな感じになる・・・と登っていると、誰かが高台の上にいるカモシカを発見。油井さんが「ひょっとしたら、見れないこともない。」と言っていたカモシカに出会えるなんて、今回のツアーは本当に恵まれている。

 ヘリポートで休憩。ここからは間近の八ヶ岳はもちろんのこと、富士山と浅間山を同時に見ることが出来る。快晴の今日はもちろんどちらも、特に浅間山は噴煙を上げている様子までよく見えた。

 トレッキング後は、麓の温泉、海尻温泉 灯明の湯への送迎サービスがあった。結構繁盛している割には洗い場が狭い。5席しか無い洗い場はすぐに満席となり、すぐに待ち行列が出来た。湯船に浸かると、夕日が正面から差し込み周りがシルエットになり何も見えなくなる。なんだか幻想的な気分。

 夜は彗星探索家・・・ってお金になるの?・・・の有賀哲夫さんによる星空観望会、の予定だったがこの夜は霧のため星空がのぞめず、約1時間のスライド上映会となった。この有賀さんって人は、星を見ているだけで幸せ、って感じの人で、本当に楽しそうにしゃべっている。「笑っていいとも」に出ている魚くんの天文家バージョンと言った感じ。興味深い話がたくさん聞けて、楽しい一時でした。

 翌朝、カーテンを開けてびっくり、雪が舞っている。ホテルを出る頃には既に10センチ以上積もっていた。スノーシューを履いている人を見かけたが、今日は風も強く寒そう。

 甲府盆地にさしかかる頃には雪は雨に変わる。苺狩りの看板が見えたので寄り道してみることにした。どうせならと思い笛吹川フルーツ公園に行ってみるか、って事になったがこれが大失敗。さんざん迷ったあげく、やっと到着した頃には雨がまた雪に変わり、寒くて観光する気分にならない。そそくさと退散。ほうとうを食べて帰路に就いた。

 春になったら、また来よう。
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スノーシューの風景
快晴で風もなく、絶好のアウトドア日より。
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快晴の八ヶ岳

雲一つ無い・・・と思ったら、ジェット機が頻繁に通るのでいつも飛行機雲の筋があります。

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ウサギの足跡

写真ではわかりづらいですが、飛び跳ねながら移動している様子がよくわかります。

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カモシカ

高台で悠然と構えている。こちらはみんな騒いでいるのに何処吹く風です。

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スノーシュー

これがスノーシューです。「西洋かんじき」とよく言われますが、かかとが浮くし、ゴム(又はバネ)である程度足の自由が利くので安全です。

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