2009年3月記
何気なく寄った「てしま」。なんとテレビで紹介されていました。BSジャパン「101歳の看板娘 −ハワイ日系移民の営み−」。アメリカのグルメ雑誌に紹介されるほどの有名な店らしい。「え、あのサイミン鍋焼きがグルメ??……」と思って観ていたら、黒い鉄鍋の中にラーメンとは明らかに違う太さの麺、ちゃんとした鍋焼きうどんの映像が映っていました。うーーん、あの時食べたのはやはりサイミンで、オーダーミスって事なのだろうか。
店を仕切っている静子さんは日系2世。100歳を超える今も店頭に立ち、金勘定は全て自分でこなす。集う客は静子さんと同世代(まあ長老は静子さんだけど)の人々から、3世、4世……、旅行客と幅広い。静子さんと常連客へのインタビュー形式で、ハワイ日系人社会の営みを浮き彫りにする。“人に歴史あり”とは言った物で、通りすがりの小さな店に、これほど人々の思いが重なっていたとは。感慨にひたってしましました。サイミン鍋焼き、もっと味わっておけば良かったです。
あと、「カフェ100」の“100”は、第二次世界大戦中に編成された日系人部隊の連隊番号だそうだ。主にヨーロッパ戦線に送られた日系人部隊は、孤立したアメリカ人部隊を救うために、孤立した部隊以上の犠牲者を出して救出に向かった等の逸話が残される活躍をした。自分たちがアメリカ人であることを示すために、まさに命懸けで戦ってきたのだ。カフェ100には戦争経験者が今でも集い、旧交を温めているそうです。
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